誌面連載記事

『ココロノオクスリ』VOL.36 自立それとも孤立!

くるサーチ。2009.1~

一人でいることに不安を感じる人は多いと思います。
そこで考えてみたいと思います。

人は一人でいることが必要な生き物だと思うんです。
でも、孤独には耐えられない生き物です。
どういうことかというと、人と繋がっている感覚が(アタッチメントなんていうんですが)、私たちが一人でいても大丈夫という安心感を与えてくれるんです。
ひとりでいることができるのはひとりではない(孤独ではない)実感があるから。ということです。
その感覚を育てるということは、一人でいても一人ではない感覚を育てるということなのですけど、一人になっても自分が愛する他者を信頼する経験をもつことです。
つまり、
お母さんと一緒にいる安心感を知っている。
お母さんとはなれるとものすごく不安になる。
お母さんは自分を捨てたり忘れたりしないんだという経験をする。(愛着形成)
離れていてもお母さんはいなくならないと安心できるようになる。
一人になる経験が増える。
一人でいることで判断や決断を一人でする機会が増える。
その経験が、他者を信頼するとか自分を信用する自信に繋がる。(自立)

そういう経過をたどって、人は自律をしていくと思うんです。
一人でいても一人ではなく
誰かといても一人になれる自分です。

ところが、なかなかそこがうまくいっていない人たちが多いような気がするんです。大人になりにくい世の中なのかなあ?
一言で言うと、一人でいることができない。
なのに、人の中にいても孤独感が強い。

依存的なのに尊大。

傷つくのが怖いから人から逃げる、不安で仕方がなくなる、支配的になる。

これが深刻になると、ボーダーラインパーソナリティとかね、自己愛性人格障害とかって呼ばれるタイプになります。
これ傍迷惑なんですよ、実は。DVとか、アルコール中毒とか、薬物依存とかの各種依存症とかになりやすいんです。
人は自分で自分を育てることができる生き物です。
なんだかバランスが悪いと気がついたら、自分に言い訳しないで(防衛機制といいます)向き合ってみてほしいです。社会にはたくさんの援助機関があります。