誌面連載記事

『ココロノオクスリ』VOL.33 退行催眠の話

くるサーチ。2009.1~

前世療法とか、年齢退行とか、催眠療法の中にはそういう分野があります。
潜在意識に埋もれた過去の記憶を呼び覚まして新たな気付きを得たり、恐怖症や神経症といった症状を解決したりする療法です。
おそらくたくさんの人がそういう名前を聞いたことがおありだと思います。
うちのカウンセリングルームにも問い合わせがたくさん来ます。
というわけで、今回は、この話。
催眠療法というのは人のトランスという状態を利用した心理療法です。
催眠療法に限らず、心理療法には少なからずこのトランスを利用したものが多いです。
トランスとは、意識水準が下がった状態のことで、誰でも生活の中で経験しているものです。その状態に、他者によって誘導されて入るものが催眠です。
脳波を計るとアルファー波、またはシータ波が多く出ている状態、つまり、気持ちがいい状態といわれています。何も考えない。何にも縛られない。全てをあるがままにゆだねる。
そうすることで、本来の人間の治癒能力をフルに活用して癒しを得るのが目的と私は解釈しています。

じゃあ私のカウンセリングルームでは、どんな風に進めていくのかということを具体的に説明していきましょう。
○ まず、一回目の来談の際には、通常の60分のカウンセリングをします。
そこで、抱えている問題、悩み、症状などを明確にするための整理をします。
さらに、「催眠療法が効果的かどうか?」とかも、一緒に相談します。
○ 2回目の来談では、前回の後、状態がどう変化したかを見ていきます。
人によっては、この一回目のカウンセリングで大きな変化を実感して、このままカウンセリングを続けて行きたいとおっしゃる方もいらっしゃるからです。
さて、そこで、「じゃあ、退行催眠をしましょう。」ということになったら、催眠の理論を少しお勉強していただきます。そして、呼吸の練習から入り、リラクセーションを体験していただきます。ここでは90分の時間をとっていただいています。

  1. 3回目以降は、はじめ慣れるまでは90分~120分程度の時間をとって練習をしていきます。繰り返すごとに、徐々に催眠状態へ上手に入れるようになっていきます。
  2. 上手になってきたら、毎回60分程度で行っていきます。

潜在意識に隠れた記憶を思い出すということは、身体の症状や心の問題を解決するのに有効な方法だと思います。さらに、十分なリラックスによって、人間本来の自己治癒能力を高めたり、自分を見つめる、自分を癒す、本来の能力を発揮するなど、といった効果も大きく期待できます。