誌面連載記事

『ココロノオクスリ』VOL.23 感じること。

くるサーチ。2008.7~

前回、感情の話をしました。
私たちは合理的な思考を重視するあまり感じることに鈍くなってるんじゃないか。自分の感情に蓋をしてしまっているんじゃないか?というお話でした。

この感情の蓋。
いろいろあります。
まず、前回お話したような「どうせむり。」「無駄。」といった合理性重視の思考偏重な癖。
それから、自分で認証できない嫌な感情を押し込めることによって起きる無感覚。
評価を気にするあまりに、自分の感覚よりファッションを取り込む。などです。

喜怒哀楽という言葉がありますね。そのように感情はたくさんのバリエーションがあるんです。きれいな色もあれば汚い色もあります。そのどれもがあっていいんですね。ちょうど12色のクレパスみたいに。そしてその感情のクレパスは全色そろっていないと描けないんです。それが絶望でも、怒りでも。

現代社会は複雑です。そして忙しいです。つねに「~すべき。」「~でなければならない。」という呪文に駆り立てられて生きているようなものです。
感情に気付き、味わう余裕なんてないとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ひとは、考えることと感じること(意識と無意識)の両方の活動があってはじめて完全体なんです。
そして人は、好ましい経験、好ましい感情だけでは生きてはいけません。もちろん他人の評価だけでも。
決して勝たなければ生きてる意味がなかったりはしないんです。
忙しいの一言で、考えることを後回しにしていませんか?感じることから逃げてはいませんか?
傷つくのが怖いあまりに、行動を起こせずにはいませんか?

この情報過多で、あらゆるものが超高速で通り過ぎていってしまう今だからこそ、じっくり考えましょう、しっかり感じましょう。
合理的な生活はとてもすばらしいものです。おかげで私たちの生活は便利で楽になりました。でも、心は非合理なものですよ。