誌面連載記事

『ココロノオクスリ』VOL.19 催眠療法のことその2

くるサーチ。2008.3~

さて、前回に続き催眠療法についてお話したいと思います。

私たちは、自分のことはよくわかっている。なんて思っていますが、実際にはごく一部しか分かっていないことが多いです。
つまり、私たちがわかっていることは、顕在意識にあることだけなんです。
私たちの意識は大きく分けて、潜在意識と顕在意識に分かれます。
潜在意識。 意識の外にある意識。
顕在意識。 分かっている意識。です。

そして、この顕在意識というのは、まさに氷山の一角のようなものです。
意識の中の10から15パーセント程だといわれています。
顕在意識を使って、私たちは物事を認識したり、処理したり、対応したりしています。
その残りの、85から90パーセントが潜在意識。つまり、水の中に隠れている部分ですね。
ここは何をしているかというと、とても膨大な情報を格納しているデータフォルダといったところです。
動物としての本能から、持って生まれた能力、生まれてから今までの学習、経験、人によっては前世の記憶も入っていると言っています。
私たちの意識は、潜在意識に蓄えられた、このたくさんの過去の経験から手に入れたものの見方、考え方、対処法などを自動的に使って考えたり行動したりしているのです。

物事を学ぶ。ということですね。
物事を身に着けるという人の能力です。
私たちは慣れた行動はほとんど自動的にこなしていますよね。

ということは、繰り返し同じような問題が起こったり、ある一つの事柄に対して、わけが分からない不安やあせり、恐怖を感じたりする、なんていう時には、潜在意識のなかをしらべてみることは、とても有効というわけです。

ところが、なかなか潜在意識にたどり着くのは大変な作業です。意識の壁が立ちふさがっていますから。
そこで催眠なんです。
催眠状態に入ることで(ゆったりとリラックスして、安心するということですが。)、意識水準を下げて、意識の壁を取り払い潜在意識へとアプローチすることができます。