誌面連載記事

『ココロノオクスリ』VOL.18 催眠療法のこと

くるサーチ。2008.2~

催眠療法に興味がある方が結構いらっしゃるようで、いろんな問い合わせを頂きます。
そこで、今回から3回にわたって催眠療法のお話をしたいと思います。

まず、催眠というのは決して魔法ではないんですよ。というお話から…。

催眠療法では、まずクライエントさん(来談者なんていいます。)に催眠状態に入っていただくことから始まります。そして、そこから自律訓練法や、暗示を入れたり、年齢退行していったり、前世療法に入ったりと、いろんなことができるわけなんですが、まずは、催眠のメカニズムから。

催眠状態は、トランスなんていわれますが、日本語でいうと変性意識状態といいます。つまりは普通の状態ではないんです。意識の水準を下げた状態のことです。
これは、実は普段の生活の中でも、皆さん経験している状態でもあるんですが、何かに熱中しているような時や、リラックスしている時の状態です。アルファー波またはシータ波がたくさん出ている状態。身体も心もリラックスしている状態です。心的には想像力や知覚が敏感になっています。
通常の意識の壁が取り払われ、常識とか、思い込みとか、そういったものに邪魔されずに記憶を探ったり、物事を受け入れたりできる状態なんです。
だから、催眠状態に入ると出来るわけのないことができてしまったりするんです。

さあ、じゃあどうやってそういう状態に入るのか?
催眠誘導なんていいますが、一般には言葉で誘導していきます。
まあいろいろな方法があるとは思いますが、言葉の誘導に従って、いろいろな体の変化に気がついていきます。そして少しずつ変化させていって、物理的にアルファー波優位の身体の状態をつくりあげていくわけです。催眠状態って意識を失うと思っていらっしゃる方がいるんですが、別に意識を失うわけでも眠ってしまうわけでもありません。
体が十分リラックスして、脳波がアルファー波優位になってくると、自然に意識が変性していきます。
セラピストとクライエントさんが、協力して潜在意識が開かれた状態を作るわけです。
そしてそれぞれの目的にあった療法へと入っていくわけですが、この催眠状態はとても気持ちがよくて、恒常的な緊張を抜いていくとか、自律神経のバランスを整える意味では、この状態に入るだけでもとても効果があります。